ロシア漁業情報

2013/7/22
ロシア漁業ニュースヘッドライン2013/08

2013年08月10日
ユ−ザ−  各位
                                                                
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、韓国海洋水産部は、2013年7月16日から同18日までの3日間、モスクワで開かれた第22回韓ロ漁業委員会第5回会議で、韓国の遠洋漁船が今年2013年にロシアの排他的経済水域で操業することができるスケトウダラクォータ1万9,500トンを追加で確保したと発表しました。
追加割り当てされた操業クォータは、スケトウダラ1万9,500トン、マダラ450トン、ニシン300トンなど合計2万250トンで、今年5月に確保した操業クォータ4万1,215トンと合わせると6万1,465トンとなり、前年2012年の操業クォータと同じレベルになりました。今回の会議で、これまで争点となってきた、ロシア産水産物の違法取引防止に関連し、荷役段階での港湾局の管理が、遠洋産業発展法改正によって可能になり、そのことで、ロシア側が追加クォータを割り当てたと明らかにしています。 
昨年2012年11月の第22回韓ロ漁業委員会から、5回目の協議でようやく、前年並みの合意となった、この結果を、今月号のTopNewsとしてご報告申し上げます。
なお、懸案となっている、昨年2012年9月ウラヂオストクで署名された日ロ密漁密輸(IUU漁業)防止協定のロシア国内の批准手続きについて、ロシア漁業庁長官クライニーは、今秋となる見込みだと”漁業者の日”のインタアヴューで語りました。この件につきましても今月号であわせてお知らせ申し上げます。                                                     敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)                                                                          
Contents
・TopNews 韓国海洋水産部が韓ロ交渉追加漁獲割当確保を発表
・ロ日IUU漁業防止協定発効が今秋以降になる理由
・韓国 IUU漁業指定国から脱出するため罰則強化
・韓国 遠洋産業発展法改正案の国会通過 ロシアと追加クォータ協議へ
・韓ロIUU漁業防止韓国側実行についての告示
・韓国海洋水産部は韓ロIUU漁業防止協定の実行にかかる告示制定案を公表している
・ロシアがAPECにおいてIUU漁業防止への取り組みを発表
・第22回ロ中漁業委員会追加協議が行われる
・ロシア水域追加漁獲クォータ確保のため遠洋産業発展法改正案通過は6月の臨時国会で
・ロシアがWTO対応で特定魚種の輸出関税率を低減へ
・サハリン・クリール海域の2013年上半期操業レヴュー
・オホーツク海北部における無脊椎動物資源漁獲状況
・ロシア漁業者による今漁期漁獲量が211万トンに達する
・パシフィック・アンデスのナミビア合弁企業へ漁獲物違法海中投棄で罰金
・ロシア独占禁止庁が極東スケトウダラの販売価格を適正にする
・アニワ湾と国後島のサケマス操業開始期が最終決定する
・太平洋サケマス漁獲量が3万7,500トンとなる(7月15日時点)
・漁業庁北東地域管理局が太平洋サケマスの漁獲状況を発表(7月14日時点)
・サケマス操業のため季節雇用労働者がカムチャツカへ集まる
・サハリンで太平洋サケマスのセミナーが開催される
・ロシア太平洋サケマス流し網漁業の中間報告(7月8日時点)
・太平洋サケマス漁獲量が1万6,300トンとなる(7月8日時点)
・太平洋サケマス漁獲量が1万1,000トンとなる(7月1日時点)
・ロシア調査 クリール海域で東側から成魚と大型幼魚をともなったシロザケの来遊増加確認
・太平洋サケマス操業会議が開催される
・ロシア太平洋サケマス流し網漁業の中間報告
・ロシア研究機関が今年漁期のサンマの潜在的漁獲量を発表
・カムチャツカ裁判所執行官は密漁カニを廃棄処分する
・カニ密漁シェラレオーネFOC船“EBISU”の船長に罰金判決
・サハリン当局が拘束したカニ密漁船が“Stella”と分かる
・韓国イカ漁業のロシア海域操業準備
・極東の代替漁船は輸入されている
・釜山市がロシア水産加工業者を誘致
・沿海地方管理局長イワンコフ 次は栽培・養殖漁業の管理で不正の疑い
・ロシア漁業者は原発事故が発生した日本海域では操業していない
・韓国 ロシア海域産スケトウダラの違法加工販売業者を摘発
・没収したカニ密漁船がカムチャツカ半島から消える
・国際運輸労連がロシア極東で便宜置籍船の検査を行う
・プーチンが養殖漁業法の改正に署名
・あらためて沿海地方検事局はカニのオークションの結果無効を訴える
・収賄のロシア漁業庁北西地方管理局前局長ムラビヨフに懲役6年
・オニシェンコが再び寿司バーを避けるようにと発言
・ロシア極東からの2013年1月期-同5月期水産物製品輸出
・長官クライニーが北大西洋漁業閣僚級会議に出席