ロシア漁業情報

2013/8/19
ロシア漁業ニュースヘッドライン2013/09

2013年09月10日
ユ−ザ−  各位
                                                                
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、昨年2012年9月ウラヂオストクで署名された日ロ密漁密輸(IUU漁業)防止協定のロシア国内の批准手続きについて、ロシア漁業庁長官クライニーは、今秋となる見込みだと”漁業者の日”のインタァヴューで語りましたが、この遅れの理由としていた、漁獲証明書の導入に関し、2013年8月13日付首相メドヴェージェフの署名をもって、ロシア政府はこれを承認したと発表しました。
日ロの漁業関係において懸案となっているなか、停滞気味だった本事項について動きがあったことを、今月号のTopNews “ロシア政府が日本輸出向け漁獲証明書導入を承認”としてご報告申し上げます。
なお、2013年7月下旬、ロシア独占禁止庁(長官アルテミエフ)が、中国企業”パシフィックアンデス”事件に続き、20のロシア漁業会社を実質管理し、ロシア排他的経済水域におけるスケトウダラの年間漁獲割当をTACの12%-15%相当の22万トン-25万トン確保しているとされる、韓国関連企業の調査を開始した件につきましても、情報を集約して今月号であわせてお知らせ申し上げます。 
                                                     敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)                                                                          
Contents
・TopNews ロシア政府が日本輸出向け漁獲証明書導入を承認
・長官クライニーの刑事事件捜査が有罪性を確認できず終了
・再輸出がIUU漁業の大きさの算定分析を混乱させる 速やかな協定の発効を
・中国漁業 ロシア海域スケトウダラ操業再開へ
・スケトウダラ漁業者協会会長ズベレフが韓国追加漁獲割当について言及
・ダリモレプロドクトは所属母船を手放すことになる
・ドレムリュガは“ダリモレプロドクト”のオーナーにはなれない
・ロシアWTO対応 冷凍魚の輸出関税低減へ
・オホーツク海北部における無脊椎動物資源漁獲状況
・サハリン・クリール海域の2013年7月期操業レヴュー
・南クリール海域のスケトウダラ資源は安定した水準に保たれている
・ロシア漁業者による今漁期漁獲量が217万トンに達する
・モスクワ仲裁裁判所がスケトウダラ漁業者協会カルテル問題で公聴会を設定
・ロシア極東地方は隣人の違法漁業に苦しむ
・韓国水産企業がロシアで違法活動
・ロシア当局 極東で違法スケトウダラ操業 韓国企業調査へ
・韓国企業がスケトウダラTACの12%-15%を実質支配
・独占禁止庁が20のロシア漁業会社を実質管理する韓国企業を対象とした訴訟を検討
・太平洋サケマス操業 2013年07月22日-同年08月16日(*関連20件)
・ソコロフの出張により漁期中のサンマとサケマスの操業会議は南クリールで行われる
・ロシア漁業庁が今漁期の第1回目のサンマ操業会議を開催
・極東の科学研究機関はサンマ漁業支援の準備を始める
・ロシアFSBは北太平洋の水棲生物資源保護計画を立案する
・カンボジアFOC船の密漁による7月期の被害額が3,350万ルーブルとなる
・ロシア漁業庁沿海地方管理局長イワンコフの勾留期間の再々延長が認められる
・ロシア当局は中国からの有害なカニカマ24トンの輸入を食い止めいた
・“Восток-1”(ヴォストーク1)が沈没船の保険補償金250万ドルを受け取る
・止まらない極東からの水産物輸出傾向
・科学研究機関は西カムチャツカ海域のタラバガニ商業操業再開を支持する
・西カムチャツカ海域におけるタラバガニの商業操業再開
・“スケトウダラはすべて危険なのか”韓国原子力安全委員ギムイクジュンのコラム
・日本産水産物の悪評根絶へ 韓国首相が関係官庁に指示
・韓国市民団体「日本産水産物の輸入を中断すべき」
・韓国市場 日本産水産物の取引は低迷したまま
・福島第1原発事故をネタにしたデマ、韓国社会に拡散 日本産の魚がロシア産に?
・韓国遠洋イカ漁業 NZ操業から転換 業界内調整問題へ
・沿海地方政府の漁業クラスター計画
・ロシア極東の水産加工業は危機的な状況にある