ロシア漁業情報

2014/4/17
ロシア漁業ニュースヘッドライン2014/05

2014年05月10日
ユ−ザ−  各位                                                          
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、ロシア漁業庁は、2014年4月16日、ロシア側代表をロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフが務め、第23回ロ韓漁業員会がソウルで始まったと発表しました。
これに先立って、同年1月24日、モスクワにおいてシェスタコフは、韓国海洋水産部前長官ユンジンスクと協議をおこない、この際、韓国漁船のためのロシア排他的経済水域における漁獲割当を、IUU漁業(密漁密輸)防止への対応と、極東水産業へのインフラ投資を条件に増枠(報告担当者 原口聖二: 2009年から政府間協定スケトウダラ漁獲枠が2万トンレヴェルから4万トンレヴェルになった)としたが、投資問題が未だに満たされていないと指摘し、今後の漁獲割当配分にかかわる問題だと言及した経緯にあります。
また、これに加えて、ロシア側は違法性が認められるロシア海域韓国合弁(ロシアフラッグ/韓国内国貨物扱 年間約20万トン)スケトウダラ操業について、漁獲割当を没収する等、厳しい罰則を科す可能性を申し渡しています。
厳しい交渉になると予想される同漁業委員会の開催を、今月号のTopNewsとしてご報告申し上げます。
なお、ロシア漁業庁は、2014年3月28日付で、同庁クリミア地域管理局設置にかかる国家登録手続きが行われたと発表しました。同庁クリミア地域管理局は、セヴァストポリに設置され、クリミア、セヴァストポリ、そして黒海のロシアの一部等の漁業活動を管理することになるとの情報です。この点につきましても、あわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)   

Contents
TopNews  第23回ロ韓漁業委員会が開催される
・農業大臣フョードロフが漁業発展連邦目標プログラムの3年間の延長を求める
(ロシア農業副大臣シェスタコフ動向および2ケ国間漁業協定関連等外17件)
・カムチャツカ国境警備局2014年1月期-2月期違反指摘拘束船リスト(FOC/IUU取締情報関連外10件)
・オケアンルイブフロートが同業他社漁獲割当を取得(ロシア独占禁止庁関連)
・ロシア漁業者によるオホーツク海抱卵スケトウダラ操業概況(ロシア漁業者底魚等操業関連外29件)
・カムチャツカで流し網漁船へのオブザーバー完全乗船の提案が行われる(ロシア太平洋サケマス操業関連外4件)
・漁業庁のクリミア地域管理局の国家登録手続きが行われる(クリミア編入関連等外3件)
・改定された極東漁業規則が発効する(その他ロシア漁業関連情報外8件)
・昨年の韓国北洋トロールのロシアGG操業は40%生産減(韓国スケトウダラ等市場関連外4件)