ロシア漁業情報

2014/5/19
ロシア漁業ニュースヘッドライン2014/06

2014年06月10日
ユ−ザ−  各位
                                                                
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、ロシア漁業庁は、今年2014年4月16日-同18日にソウルで開かれた第23回ロ韓漁業委員会において、韓国遠洋漁船への今年のロシア排他的経済水域における操業クォータ配分等に関する交渉に合意したと発表、その翌月行われた追加的協議も終えたと明らかにしました。
 韓国が確保した操業クォータは、ほぼ前年同の5万9,615トン、その内訳は、スケトウダラ4万トン、マダラ4,000トン、サンマ7,500トン、イカ7,000トン、その他1,115トン等で、このうち、スケトウダラ4万トンについては、まず、3万トンを当初割当て、残りの1万トンは、違法漁獲されたロシア産のカニが韓国港湾局の検査により、韓国の港に荷役されないよう韓国側が8月31日まで忠実に管理を実行した後、追加割当されるとのことです。また、入漁料はスケトウダラを除いて昨年と同じレヴェルで決定され、スケトウダラについてのみ、両国の立場の差が大きく、後に別途協議となりました。しかし、2週間後の5月上旬、モスクワで行われた追加協議で、懸案となっている韓国からのロシア極東地域への投資問題の事前調査を韓国の負担で行うことを条件に、このスケトウダラの入漁料についても、前年より微増で決定されたことが明かにされました。第23回ロ韓漁業委員会の結果を集約して、今月号のTopNewsとしてご報告申し上げます。
 なお、2014年4月23日、マガダンにおいて、首相メドヴェージェフが主催したロシア漁業分野の展望にかかる会議が開催されました。会議では、養殖漁業への支援、漁船団の更新、港湾インフラの改修と近代化、不必要な行政障壁の排除、加工度の高い水産物製品を生産するためのインセンティブ等、ロシア漁業の喫緊の課題について話し合いが行われました。この会議の関連情報もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)


Contents
TopNews  第23回韓ロ漁業委員会合意
・首相メドヴェージェフがマガダンで漁業分野の会議を開催
(ロシア農業副大臣シェスタコフ動向および2ケ国間漁業協定関連等外17件)
・没収財産庁管理下漁船のベルボート・チャーター契約を無効とする(FOC/IUU取締情報関連外14件)
・オ海スケトウダラ 2011年・2013年級群が豊度の高さを示す(ロシア漁業者底魚等操業関連外8件)
・オ海北部における無脊椎動物資源漁獲状況(ロシア漁業者無脊椎動物資源操業関連外3件)
・極東科学操業評議会に今漁期サケマス漁獲勧告が提出される(ロシア太平洋サケマス操業関連外3件)
・ロシア漁業者サンマ操業の拡大に取り組む(ロシア太平洋サンマ操業関連外1件)
・“パシフィックアンデス”はロシアからペルーへ転換する(その他ロシア漁業関連情報外7件)
・次官ソンジェハクがEU執行部らにIUU漁業対応説明のため出発(韓国スケトウダラ等市場関連外4件)
・金正恩が軍傘下“1月8日記念水産事業所”を視察(北朝鮮漁業関連)
計67報告

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