ロシア漁業情報

2014/11/1
ロシア漁業ニュースヘッドライン2014/11

2014年11月10日
ユーザー  各位
                                                                
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、ロシア漁業庁は、ロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフが、水棲生物資源の漁獲割当配分のメカニズムについて、大手漁業会社、業界団体、関係機関の代表者、農業省と漁業庁の専門家らと協議を行ったと発表しました。
現在のロシアの漁獲割当は、2008年に過去の漁獲実績を勘案し、2018年までの10年間設定されたもので、その更新期が近づくにあたり、新たな配分方法、“歴史的原則の改善”の策定が求められているとしています。
この問題については、ロシア国内で建造した漁船に漁獲割当の優先権を与える所謂“造船クオータ”、水産加工場の建設に投資する企業に漁獲割当の優先権を与える“加工場建設クオータ”、更には、漁獲割当の配分を受けた者に課せられる義務を明確にする”予算配分機構クオータ”等が各者から提案されており、ロシア農業省とロシア漁業庁は、関係者からの意見等を取り込み、新たな漁獲枠配分のあり方を整理し、最終案を取りまとめるとのことです。
 今月号においては、ロシア漁業の新たな漁獲割当配分にかかる“原則の設定”に関する情報をTopNews としてご報告申し上げます。
 なお、ロシア漁業庁は、農業省2014年9月26日付命令により、同庁新副長官にイリーナ・ロマネンコ(Ирина Борисовна Романенко)が任命されたと発表しました。ロマネンコは同年10月2日付けで任務についており、経済・財政部門を管理するとのことです。同庁幹部の人事に関する情報もあわせてお知らせいたします。
(*来月12月上旬から東京において日ロ漁業委員会第31回会議が開催予定で、報告担当者も当漁業委員会に交渉団随行員として参加の可能性があり、例年どおり、12月号は新年1月号との合併号とさせていただきます。今年も変わらぬご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。)  
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
Contents

TopNews  漁獲割当配分のメカニズム改善会議が開催される
・ロシア漁業庁新副長官にイリーナ・ロマネンコが任命される
(ロシア農業副大臣シェスタコフ動向および2ケ国間漁業協定関連等外15件)
・北クリール海域違法操業トロール船主に3,400万ルーブルの罰金(FOC/IUU取締情報関連外10件)
・底魚フォーラムでスケトウダラ漁業者協会の活動が評価される(ロシア漁業者底魚等操業関連外8件)
・ロシア海域カニ類のTACが発表される(ロシア漁業者無脊椎動物資源操業関連外15件)
・ロシア排他的経済水域太平洋サケマスTACが発表される(ロシア太平洋サケマス操業関連外9件)
・ロシア漁業庁がサンマ操業会議を開催(ロシア太平洋サンマ操業関連外9件)
・“Juros Vilkas” カムチャツカ地方では良く知られた船(リトアニア漁船拘束事件関連外6件)
・ロシアとフェローは第3国製品取引排除に取り組む(西側諸国経済制裁への報復措置関連外6件)
・“ルスコエモーレダブイチャ”「ロシアの海 生産」が社名変更へ(その他ロシア漁業関連情報外12件)
・韓国海洋水産部長官が日本への規制措置を積極的に解除する行動はしていないと明言
(韓国スケトウダラ等市場関連外8件)
計109報告
http://kisenren.com