ロシア漁業情報

2015/2/5
ロシア漁業ニュースヘッドライン2015/02

2015年02月10日
ユーザー  各位
                                                                
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、ロシア漁業庁は2015年1月30日、ロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフが主催し、太平洋サケマス流し網漁業にかかる国内と外国の漁業者の管理に関する会議を開催したと発表しました。この会議には、ロシア農業省、漁業庁、外務省、FSB、上院、下院議員、研究機関、業界の代表者らが出席し、上院議員ネフゾロフ、ゴルブノフらが立案した2016年からの流し網漁業全面禁止法案と、全ロシア海洋漁業研究所所長グルボコフスキーが提案する操業海域、期間の規制と科学オブザーバーの乗船人数を増加させること等を盛り込んだ極東漁業規則の改正等について協議が行われたとのことです。
日本とソ連時代からの伝統的漁業協力である当該操業に関するこの情報を今月号のTopNews としてご報告申し上げます。
 なお、同年1月23日、ロシア経済紙”カメルサント”は、水棲生物資源の漁獲割当を申請する者に、その資本関係を明確にすることをロシア漁業庁が求めることになったと報じました。これは、昨年2014年12月、2008年4月29日付ロシア連邦第57号“国防•安全保障戦略産業に対する外国人投資手続法”(外国人投資法)を一部改正する、2014年11月4月連邦法第343号が発効したことによる措置とのことです。ロシアにおいて水産業は、この連邦法の適用分野に位置づけられており、ロシア漁業庁は、昨年2014年7月、灰色操業として違法性が指摘されてきたロシア海域韓国合弁(ロシアフラッグ/韓国内国貨物扱)スケトウダラ操業について、これが発効した段階で、漁獲割当が没収される等、厳しい対応がとられる可能性がある旨を韓国漁業分野代表に対して通報した経緯にあります。今後の動向が注目されるこの情報もあわせてお知らせいたします。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)

Contents
TopNews  農業大臣フョードロフが流し網漁業問題で原田大使と会談
・サケマス流し網漁業管理にかかる関係省庁間会議(太平洋サケマス流し網漁業関連外1件)
・サハリン国境警備局 収賄で第2の逮捕者(ロシアFSB国境警備局関連外2件)
・ロシア漁業は国際協力を強化拡大する
(ロシア農業副大臣シェスタコフ動向および2ケ国間漁業協定関連等外8件)
・ロシア2014年IUU漁獲カニ3万5,000トンと推定(FOC/IUU取締情報関連外3件)
・ロシア漁業者によるオホーツク海抱卵スケトウダラ操業概況(ロシア漁業者底魚等操業関連外13件)
・東サハリン海域コマイ生産量が4,000トンに達する(東サハリン海域コマイ操業関連外2件)
・オホーツク海北部における無脊椎動物資源漁獲状況(ロシア漁業者無脊椎動物資源操業関連外4件)
・ロシア養殖漁業発展プログラムが承認される(その他ロシア漁業関連情報外8件)
・ロシア海域沈没事件 その夜何が起きたのか(韓国北洋トロール漁船ロシア海域沈没関連)
・韓国 スケトウダラ 国内産サバなど放射線汚染調査を強化(韓国スケトウダラ等市場関連外7件)
計59報告
http://kisenren.com