ロシア漁業情報

2015/8/17
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2015/09

2015年09月10日
ユーザー  各位
                                                                
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、2015年8月はじめ、ロシア水産投資企業グループ“Русское море”(ルスコエモーレ「ロシアの海」)の一部でスケトウダラ漁業最大手“Русская рыбопромышленная компания”(ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ「ロシア漁業会社」)代表アンドレイ・テテルキンは、更新となる2019年からの漁獲割当配分のあり方に関して、大統領プーチンに対し書簡を送付、その中で、韓国企業が、極東のロシア漁業会社を実質管理し、ロシア排他的経済水域におけるスケトウダラ漁獲割当を年間約20万トン確保してきた合弁(ロシアフラッグ/韓国内国貨物扱)操業を排除するよう要請しました。2000年代前半に始まり、違法性が指摘されてきた、このいわゆる”灰色操業”について、2014年7月、ロシア漁業庁は、”国防・安全保障戦略産業に対する外国人投資手続法”(外国人投資法)の一部改正が発効した段階で、漁獲割当が没収される等、厳しい対応がとられる可能性がある旨を韓国漁業分野代表に対して通報し、その後、同年12月にはこれが発効した経緯にあります。
 2015年7月、ロシア漁業庁新副長官に任命されたピョトル・サフチュウクは、「ロシア漁業会社」の前極東代表であり、極東漁業全体の編成にも大きな影響を与える可能性のあるこの”灰色操業”へのロシア政府の対応と人事の連動性が注目されるところです。 
 なお、2015年8月27日、28日の両日、ウラヂオストクにおいて第10回国際漁業者会議“Международный конгрессе рыбаков”(メジドウナロードヌイ コングレス ルイバコフ)が開催され、報告担当者も参加を予定していることを申し添えます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)

Contents
TopNews  ロシア・スケトウダラ漁業最大手 プーチンに対して韓国資本漁業排除を要請
・シェスタコフが今漁期太平洋サケマス操業等に関連し記者会見(ロシア漁業政策等関連外10件)
・サ漁業者協会副会長シャーノフが流し網漁業禁止問題を追及(太平洋サケマス流し網漁業関連外5件)
・ロシア漁業者によるスケトウダラ・ニシン操業概況(ロシア漁業者底魚等操業関連外4件)
・オホーツク海北部における無脊椎動物資源漁獲状況(ロシア漁業者無脊椎動物資源操業関連外1件)
・サフニロがカラフトマス操業の漁獲予想を更新(ロシア太平洋サケマス操業関連外16件)
・スペイン船”Adexe Primero”は密漁を繰り返していた 極東海域でも(FOC/IUU取締情報関連外11件)
・創業者Kjell Inge Røkkeはアメリカン・シーフーズへ戻るだろう(その他ロシア漁業関連外15件)
・韓国大型トロール漁船の東経128度以東操業許可問題(韓国スケトウダラ等市場関連外3件)
・北朝鮮東海岸でイカ漁業が盛漁期を迎える(北朝鮮漁業関連外1件)
・イラン海軍が中国漁船10隻を拿捕(中国違法漁業関連外1件)
計78報告
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