ロシア漁業情報

2016/10/1
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2016/10

2016年10月10日
ユーザー  各位
                                                                
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、ロシア政府は、WTO対応として、2013年、2014年、そして昨年2015年と段階的に水産物輸出関税を引き下げ、今年2016年9月1日から、それをゼロとしたことを明らかにしました。冷凍魚については、2013年5.0%から3.75%、2014年に2.5%、そして昨年2015年には1.5%にまで引き下げられ、今年2016年、それがゼロになることとなりました。また、甲殻類についても同様の経緯をたどり、10%、5.0%、2.5%となり、最終的にゼロとなりました。
ロシア海域において政府間協定に基づき直接入漁操業を行う一方で、日本海域においても共通の”またがり資源“を漁獲している等の日本業界には、敏感なこの自由貿易に関する情報を今月号のTopNews としてご報告申し上げます。
なお、ロシア漁業庁は、2016年9月29日、同30日の両日、ウラヂオストクにおいて第11回ロシア国際漁業者会議が開催されると発表しました。報告担当者も当該会議への参加を予定しているところです。関連情報をあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)

Contents
TopNews  ロシアWTO対応等貿易関連 ロシアの水産物輸出関税がゼロとなる
・韓国沿岸業界がロシアとの漁業協力を模索(ロシア漁業政策および2ケ国間漁業協定関連等外10件)
・サハリン州 距岸6マイル漁業により鮮魚出荷が拡大する(サハリン州距岸6マイル漁業関連外2件)
・ロシア漁業者による今漁期漁獲量が約343万8,400トンとなる(ロシア漁業者底魚等操業関連外5件)
・今年2016年漁期第14回定例サケマス操業会議を開催(ロシア太平洋サケマス操業関連外4件)
・今年2016年漁期サンマ操業会議第5回会合(ロシア太平洋サンマ操業関連外4件)
・今年2016年漁期イワシ・サバ操業会議第5回会合(ロシア イワシ・サバ操業等件関連外6件)
・サハリン国境警備局がアニワ湾で演習(FOC/IUU取締情報関連外1件)
・色丹島“アストロブノイ”がサンマ処理を再開(その他ロシア漁業関連情報外6件)
・ロシア海域産スケトウダラ製品が全般的に小型化しフィレ不足になる(韓国スケトウダラ等市場関連)

計48報告
http://kisenren.com