ロシア漁業情報

2017/3/1
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2017/03

2017年03月10日

ユーザー  各位
                                                                
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、昨年2016年12月、日本で日ロ首脳会談が行われ、北方四島での共同経済活動にかかる合意がなされたところです。ロシアサハリン州政府は、2017年1月25日、この合意に基づき、ユジノサハリンスクで行われた、同州知事コジェミャコと日本国外務省欧州局審議官相木俊宏氏との会談の概要を発表、この中で、ロシア側として日本側に対し、漁業分野では、水産加工と養殖にかかる共同事業への日本企業の参加を提案していると明かにしました。しかし発表内容は、主に、陸上における活動で、沿岸、沖合における水棲生物資源の共同開発等、漁労部門についての指摘はありませんでした。
 今後の展開が注目されるこの北方四島共同経済活動に関する情報を今月号のTopNews としてご報告申し上げます。
 なお、ロシア政府は2017年2月16日付No.199で、水棲生物資源のTAC配分手続きに関する規則を改正しました。この改正は既報の投資クオータを設定するためのもので、TACの20%以内でこれを配分することを目的としています。この投資クオータに関する決定情報もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)


Contents
TopNews  
漁業分野 ロシア側は水産加工と養殖漁業を提案(北方四島共同経済活動関連)
・2030年までの漁業分野発展戦略案を承認(漁業政策および2ケ国間漁業協定関連等外13件)
・ロシア政府 TAC配分の手続きを改正(投資クオータ関連外1件)
・距岸6マイル漁業と“手ごろな価格の魚”会議(サハリン州距岸6マイル漁業/同州インフラ投資関連外1件)
・オホーツク海抱卵スケトウダラ操業概況(ロシア漁業者オホーツク海抱卵スケトウダラ・ニシン操業関連5件)
・ロシア漁業者による今漁期漁獲量が約34万3,600トンとなる(ロシア漁業者底魚等操業関連外2件)
・日本市場 ロシア産カニが増加 米国産が減少(ロシア無脊椎動物操業関連外2件)
・東サハリン沿岸のコマイ生産が約4,500トンでほぼ完了する(サハリン沿岸コマイ操業関連外1件)
・プーチンがFSB総会で密漁密輸防止の重要性を指摘(FOC/IUU取締情報関連外8件)
・最大手“ロシア漁業会社” 28万トン以上を生産(その他ロシア漁業関連情報等外10件)
・韓国近海漁業生産100万トン割れ(韓国スケトウダラ等市場関連外9件)
・アラスカ州議員がTPP離脱の不利益の軽減を求める(トンランプ政権対日水産物貿易関連外1件)

計65オリジナル報告
http://kisenren.com