ロシア漁業情報

2017/7/1
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2017/07

2017年07月01日

ユーザー  各位

拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、2017年5月31日、ユジノサハリンスクにおいてロシアと日本の南クリールにおける共同経済活動に関する両国関係者の会合が行われ、サハリン州知事コジェミャコが、最も関心のある分野として漁業をあげたと、ロシア水産業界紙(WEB)が伝えました。コジェミャコは、特に関心のあるプロジェクトとして、南クリール沿岸での養殖漁業、完全に利用されていない水棲生物資源の開発、水産加工場の建設等を指摘したとのことです。提案は、これまでの情報によると、日本の漁業者にとって参加の可能性がかなり制限されるものとなっているところです。
 今後の展開が注目されるこの北方四島共同経済活動に関する情報を引き続き、今月号においてもTopNews としてご報告申し上げます。
 なお、ロシア漁業庁は、同年5月下旬、本部会議を開催し、新たな漁獲割当設定のための作業を、2017年から2018年の主要業務として位置づけることを確認しました。ロシア漁業は、2018年から2019年にかけて新たな漁獲割当がその先15年間設定されることになります。この漁獲割当の更新に関する情報もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)

Contents
TopNews  
サハリン州知事 ロ日南クリール協力 もっとも関心ある分野は漁業と表明
・寄港国協定 厳格運用を(日本EEZ便宜置籍船カニ密漁問題関連)
・ロシア漁業の構造改革と韓国企業の投資(漁業政策および2ケ国間漁業協定関連等外10件)
・ロシア政府 投資クオータ規則を承認(投資クオータ関連外1件)
・ムルマンスクも距岸6マイル漁業を行う(サハリン州距岸6マイル漁業関連)
・スケトウダラ操業 米国との差は縮まった(底魚等操業関連外7件)
・チムチェンコがカニ資源にアクセスする(無脊椎動物操業関連外6件)
・沖獲漁具問題 カム地裁が船主に罰金1,850万ルーブル(太平洋サケマス操業関連外10件)
・フセヴォロド・シビルツェフが太平洋に向け5月21日出港(サンマ漁業関連)
・国後島の漁業コンビナートがイワシ操業を準備する(イワシ・サバ操業件関連外2件)
・国境警備艇コマンドルがカムチャツカ警備に参加(FOC/IUU取締情報関連外8件)
・インテルルイブフロートはスルメイカ漁業拡大を目指す(その他ロシア漁業関連情報等外11件)
・日韓水産物輸入規制WTO紛争 早ければ6月-7月に結果(韓国スケトウダラ等市場関連外6件)
・米が法案 北制裁へ漁業権不買 中国のスルメ多獲抑止か(北朝鮮漁業関連)

計75オリジナル報告
http://kisenren.com