ロシア漁業情報

2018/3/1
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2018/03

2018年03月10日
ユーザー  各位
                                                                
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、ロシア漁業は“2030年までの漁業発展戦略”において、漁船団の更新、加工能力の向上等により、資源量が最大の白身魚の高付加価値処理を実現する“New Cod Industry”を主柱に据えているところです。
 これは、スケトウダラ等の白身魚を洋上、陸上において高次加工することで、ロシア国内に付加価値を残し、従前の中国経由のヨーロッパ市場ばかりでなく、中国国内、ロシア国内等の市場の拡大を目指すもので、インセンティヴとして、TACの20%以内でロシア国内で漁船を建造する者(15%以内)と陸上水産加工場を建設する者(5%以内)に、一定の条件を満たすことで優先的に漁獲割当を配分する”投資クオータ”を、来年2019年の漁獲割当更新にあわせて設定しました。
 ”投資クオータ”の申請受付は、既に昨年2017年6月から開始されており、ロシア漁業庁は、今般、第1次申請68件に対し、56件のプロジェクトが採用となったと発表しました。今月号では、この”投資クオータ”関する情報を集約しTopNews としてご報告申し上げます。
 なお、ロシア政府は2018年1月22日付No.40により、国際条約に基づくロシア排他的経済水域(EEZ)での外国漁船の水棲生物資源漁獲割当にかかる規則を承認しました。日ロ漁業協定にかかわるこの重要な関連情報もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)


Contents
TopNews  第1次”投資クオータ”申請 56プロジェクトが選択される
・第2次“投資クオータ”の申請受付が3月1日から始まるする(投資クオータ関連外5件)
・ロシア政府が外国漁船漁獲割当規則を承認(漁業政策および2ケ国間漁業協定関連等外13件)
・オホーツク海抱卵スケトウダラ操業概況(ロシア漁業者オホーツク海抱卵スケトウダラ・ニシン操業関連11件)
・2017年ロシア・スケトウダラ漁業総括(ロシア漁業者底魚等操業関連外6件)
・テルペニア湾におけるコマイ操業がほぼ完了する(サハリン沿岸コマイ操業関連外4件)
・サケマス大不漁・規制によりアニワ地域経済が衰退(太平洋サケマス操業関連外1件)
・ロシア科学研究機関が日本水域での冬季のイワシ・サバ操業を勧告(ロシア イワシ・サバ操業件関連外4件)
・カニ密漁船籍変更船に没収判決(FOC/IUU取締情報関連外2件)
・ロシア北部漁業はカペリンの商業漁業を再開する(バレンツ海カペリン漁業関連外2件)
・アブラモヴィッチの仲間がサハリン州スケトウダラ漁業にやってくる(その他ロシア漁業関連情報等外11件)
・ロシア漁船“Восток”(ヴォストーク)行方不明事件(関連11件)
・旧正月に向けスケトウダラ等政府備蓄水産物7,700トン放出(韓国スケトウダラ等市場関連外1件)
計83オリジナル報告
http://kisenren.com