ロシア漁業情報

2018/6/1
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2018/06

2018年06月10日
ユーザー  各位
                                                                
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、2018年4月19日、ペトロパブロフスクカムチャツキーで極東科学操業評議会が開催され、今年2018年漁期の“太平洋サケマス漁業戦略”が採択されました。会議では、特に近年、漁獲が低迷している、北海道に隣接するサハリン州の規制強化の問題が指摘され、河川での産卵行動を保護するための計画が協議されました。
 また、会議に出席したサハリン州知事コジェミャコとカムチャツカ地方知事イリューヒンは、別途、サハリン州を通過するカムチャツカ地方河川起源の太平洋サケマスの取扱いについて話し合いました。イリューヒンは、サハリン州の北クリール諸島沿岸を通過し、カムチャツカ地方とマガダン州に向かう太平洋サケマスが極東周辺地域間に複雑な関係をもたらしていると指摘、特に当該漁業に使用されている漁具についても言及しました。コジェミャコとイリューヒンは、協議終了後、協定締結に合意、その内容について、ロシア漁業庁の承認を受けることにしたとの情報です。
 地域間格差により複雑さが増したなか、漁期をむかえる太平洋サケマス操業に関する情報を集約しTopNewsとしてご報告申し上げます。
 なお、ロシア太平洋海洋漁業研究所チンロセンターは、2018年5月3日、公聴会を開催、ロシア極東海域のスケトウダラの来年2019年の漁獲勧告としてTAC案を発表しました。資源評価が低迷していた北海道に隣接する日本海のTACについては、2016年(6,520トン)で底を打ち、2017年、2018年と連続して増加、来年2019年の勧告は1万5,500トンとなりました。これらの資源評価の関連情報もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)


Contents
TopNews  
サハリンとカムチャツカの知事が太平洋サケマスについて調整協議
・サハリン州のサケマス操業への規制が論議される(太平洋サケマス操業関連外5件)
・カニ漁獲割当 ドヴォルコヴィッチ 検討結果提出を指示(ロシア漁業政策および漁業協定関等外12件)
・第1次“投資クオータ”プロジェクト投資1,300億ルーブルに達する(投資クオータ関連外4件)
・ギジガ・カムチャツカ系群ニシン操業 10万トンを超える(ニシン操業関連操業関連外2件)
・北海道隣接サハリン州 2019年漁獲勧告(ロシア漁業者底魚等操業関連外7件)
・”表層漁期-2018”科学研究機関が支援(ロシア イワシ・サバ操業件関連外1件)
・AIS搭載義務化2019年1月1日に延期(その他ロシア漁業関連情報等外19件)
・中国漁船「泥棒操業」 南北漁業協力台無し(韓国スケトウダラ等市場関連外10件)
・パンガシウスの継続的な摂取は危険な水銀レベルになる(ヴェトナム養殖ナマズ 日本市場供給拡大関連)


計70オリジナル報告
http://kisenren.com