ロシア漁業情報

2018/11/1
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2018/11

2018年11月10日
ユーザー  各位
                                    
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、2018年10月4日、翌5日の両日、ウラヂオストクにおいて第13回ロシア漁業者会議が開催され、”漁業発展の新たな段階”をメインテーマに、漁業の発展の基礎となる技術革新、水産物製品の輸出・発展戦略、そして養殖漁業発展の見通し等について話し合いが行われました。
 この全体会議でサハリン州知事から沿海地方知事代行となったコジェミャコはスピーカを務め、地域の漁業複合施設開発のための主な作業分野の優先事項として、国内市場への製品供給、マーケティングの問題を指摘し、全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペ、スケトウダラ漁業者協会等の業界団体の役割、機能の変化を促す見解を示しました。
 また、ロシア漁業庁副長官サフチュウクは、今年2018年のロシアの漁業生産が500万トンに達するとの見込みを示し、今後3年-5年で、イワシ・サバ漁業の成長と船団の更新によって550万トンまで増産させ、さらに、2030年までに現在の3倍に相当する年間60万トンの養殖生産を行う計画で、この分野への外国人の投資を歓迎すると加えました。
 今月号においては、ロシアの今後の漁業政策等を発表する場となった第13回ロシア国際漁業者会議に関する情報をTopNews としてご報告申し上げます。
 なお、12月上旬から、日ロ漁業委員会第35回会議が開催予定で、報告担当者も当漁業委員会に交渉団随行員として参加の可能性があり、例年どおり、12月号は新年1月号との合併号とさせていただきます。今年も変わらぬご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
Contents
TopNews  
第13回ロシア国際漁業者会議本会議概要報告
・第13回ロシア国際漁業者会議ビジネスプログラム・日本参加者登録リスト
・外国漁船のための漁獲割当に関する作業グループが設置される(漁業政策および漁業協定関連等外13件)
・オークション割当 すでに来年の連邦予算案に計上されている(カニ漁獲割当配分問題関連外1件)
・第3次”投資クオータ”申請受付が開始される(投資クオータ関連外1件)
・ロシアスケトウダラ最大手 日本のすり身市場を目指す(ロシア漁業者底魚等操業関連外9件)
・北海道隣接サハリン州太平洋サケマス操業概況(太平洋サケマス操業関連外10件)
・国後島はサケマスからサバに操業を切り替える(ロシア イワシ・サバ操業関連外7件)
・ロシア漁業者サンマ操業概況(サンマ操業関連外5件)
・ロシア沿海地方当局 北朝鮮のイカ違法操業取締特別会議(FOC/IUU取締情報関連外2件)
・沿海地方でカニ加工投資プロジェクトが開始される(その他ロシア漁業関連情報等外22件)
・朝鮮南北水産協力“スケトウダラ・ロード”構築(韓国スケトウダラ等市場関連外6件)
・米国スケトウダラ業界は米中貿易戦争の停止を試みる(米中貿易戦争/日米新通商交渉関連)
・ロシアのメディアが豊洲市場の開場を伝える 致命的欠陥“都道315号”
計90オリジナル報告 http://kisenren.com