ロシア漁業情報

2019/11/1
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2019/11

2019年11月10日

ユーザー  各位

拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、2019年10月7日から同15日までの間、賛否があったカニ漁獲割当オークションが実行され、落札総額が1,423億ルーブルに達したとロシア漁業庁は報告しました。上場は極東海域31ロット、北部海域10ロット、計41ロットで、スケトウダラを年間30万トン以上生産するロシア漁業最大手“Русская рыбопромышленная компания”(ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ「ロシア漁業会社」)も、系列企業が出資する子会社を通じて当該オークションに参加、極東海域の上場落札ロットの約4割を獲得し、カニ漁業に大規模進出を果たしました。
 今月号においては、これらの新興財閥の水棲生物資源へのアクセスの拡大のほか、引き続き、漁業協定、政策等に関する情報を集約してご報告申し上げます。
 なお、12月上旬から、モスクワにおいて日ロ漁業委員会第36回会議が開催予定で、報告担当者も当漁業委員会に交渉団随行員として参加の可能性があり、例年どおり、12月号は新年1月号との合併号とさせていただきます。今年も変わらぬご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)


Contents
TopNews “ロシア漁業会社”カニ漁業に大規模進出を果たす
・カニ漁獲割当オークション応札資金 ズベルバンクが大部分を融資(カニ漁獲割当配分問題関連外7件)
・ロ中漁業 副長官級会談 NPFC対応等を論議(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外21件)
・ロシア国際漁業者会議 水産物輸出戦略が論議される(第14回ロシア国際漁業者会議関連外7件)
・“投資クオータ”の管理規制変更が施行される(投資クオータ関連外2件)
・ロシア科学研究機関 ラプテフ海でスケトウダラ棲息域を発見(ロシア漁業者底魚等操業関連外8件)
・太平洋サケマス漁獲量が49万6,000トンとなる(太平洋サケマス操業関連外10件)
・ロシア漁業者イワシ・サバ操業船団配置(イワシ・サバ操業関連外12件)
・日本漁船からの公海上でのサンマ原魚買魚に輸入関税特権を与えるべき(サンマ操業関連外6件)
・チリ 抗議行動と暴動が養殖サーモンを襲う(その他ロシア漁業関連情報等外10件)
・ロシアFSB国境警備局 密漁北朝鮮漁船・小型ボート318隻を拘束(北朝鮮違法漁業関連外7件)
・ロシア漁業庁サハリン・クリール地域管理局 取締報告(3件)
・TAC魚種またがり資源スルメイカ韓国漁業等速報(韓国漁業関連外4件)
・韓国市場 スケトウダラ卸売価格(韓国スケトウダラ市場価格モニター4件)
・スコットランド漁船は北アイルランドに船籍を変え関税回避(英国EU離脱Brexit関連外7件)

計121オリジナル報告
http://kisenren.com