ロシア漁業情報

2020/8/29
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2020/09

2020年09月10日

ユーザー  各位




拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、2020年8月上旬、ロシア漁業最大手“ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ「ロシア漁業会社」”は、ロシア首相ミシュスチンに対し、カニの漁獲割当のオークションによる配分を現行の50%から100%に、また、カニ以外の水棲生物資源の投資クオータを20%から50%にそれぞれ引き上げすること、更に、ロシアで建造されていない船齢30年以上の船舶を使用しての漁業の停止を求める要請を行ったことが分かりました。これに対し全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペほか関連業界団体は、一斉にこの行動を批判しました。またロシア漁業庁は、投資を目的とする漁獲割当のメカニズムの条件の変更は、漁業界に不平等な競争等で混乱を与え、産業の発展に悪影響を与える可能性がある、特にカニの漁獲割当については、オークションの拡大により更なる廃業者の発生を危惧するとし、加えて、現実の国内の造船能力を見たとき、2034年までに必要な数の漁船を更新することは不可能だと指摘、老朽船の許可停止問題についても関連機関と業界のコンセンサスが必要だとの見解を示しました。

今月号においては、これら、漁獲割当配分に関する闘争と推察される、一連の情報をTopNewsとしてご報告申し上げます。

なお、色丹島“クリリスキー・ルイバク”社は、今秋から、いよいよスケトウダラのミンス、すり身の生産を開始すると明らかにしました。これらの北方領土における漁業投資に関する情報もあわせてお知らせ申し上げます。

                                                    敬具

(国際漁業対策事業部;原口聖二)




TopNews ”ロシア漁業会社”の首相への要請 ロシア漁業庁の見解

・日本EEZイワシ漁獲割当オークション 三度開催へ(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外7件)

・色丹島 スケトウダラすり身生産へ(北方領土漁業投資関連外1件)

・アレッグ・カン創業のカニ事業企業 押収保管解除に(カニ漁獲割当配分問題関連外6件)

・チュコトカ海のマダラが”投資クオータ”対象に(投資クオータ関連外1件)

・北海道太平洋接続南クリール海域 春スケトウダラ資源調査(スケトウダラ操業関連外6件)

・今漁期漁獲量が320万トンとなる(ロシア漁業者底魚等操業関連外7件)

・北海道隣接サハリン州 シロザケ操業期間決定(太平洋サケマス操業関連外11件)

・ロシア漁船イワシ・サバ漁業概況(イワシ・サバ操業関連5件)

・北朝鮮漁船員14名 ロシア国境警備局職員への暴行で起訴(ロシアFOC/IUU取締情報関連)

・元サ州副知事ビストロフ審理 ユジノサハリンスク市裁判所へ(その他ロシア漁業関連情報等外10件)

・ロシア漁業庁サハリン・クリール地域管理局 取締報告(3件)

・2020年上半期 またがり資源”スルメイカ”日韓漁獲量比較(韓国漁業関連外6件)

・韓国市場 スケトウダラ卸売価格(韓国スケトウダラ市場価格モニター2件)

・英国EU離脱 特別に求めなければ9月にもFTA合意が可能(英国EU離脱Brexit関連外2件)




計79オリジナル報告

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