ロシア漁業情報
2021/8/29
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2021/09
2021年09月10日
ユーザー 各位
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、これまで中国漁船は、ロ中漁業政府間協定に基づき、一部中断はあったものの、確認されるところで、2000年代からロシアEEZ西ベーリング海域において毎年2万トン-3万トン程度のスケトウダラ漁獲割当配分を有償で受けてきましたが、ヨーロッパ金融アナリストの一部情報によると、今年2021年漁期については、当該漁獲割当を受けていないとのことです。同アナリストは、背景に新型コロナウイルス拡散防止対策による中国のロシア産スケトウダラ輸入制限があり、以後、両国の漁業委員会年次会議が正常に行われていないと指摘、今後、この問題が、関連付けられる可能性があるとリポートしました。当該情報に接した、ロシア漁業関係者は、ロシア側が、韓国漁船向けと同条件となる有償料375ドル/トン、2万8,500トンの漁獲割当を用意したものの、中国側は無償での操業を強く求め、これが頓挫したものと説明、更に中国側が、到底応じられない10万トンの無償漁獲割当を要求してきた経緯があると加えました。
今月号においては、このロシアの中国との漁業分野の摩擦等の情報を集約し、TopNews としてご報告申し上げます。
なお、“投資クオータ”の第2弾に関する論議が活発になってきました。これら漁業政策等に関する情報もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
TopNews 中国側が有償を拒否 ロシアEEZでの10万トンの無償スケトウダラ漁獲割当を要求
・中国漁船はロシアEEZでのスケトウダラの漁獲配分を受けていない(ロシアの中国との漁業分野の摩擦等外5件)
・スケトウダラ物流費補助 来年2022年まで延長される可能性(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外20件)
・ロシア漁業庁 カニ漁獲割当オークションによる資源利用税収を報告(カニ漁獲割当配分問題関連)
・第6回東方経済フォーラムビジネス・プログラム“投資クオータ 2.0”が予定される(投資クオータ関連外6件)
・南クリール海域スケトウダラ・マダラ操業概況(ロシア漁業者スケトウダラ・マダラ・ニシン操業関連外4件)
・ロシア漁業者による今漁期漁獲量が315万トンとなる(ロシア漁業者底魚等操業関連外1件)
・ロシア漁業庁 太平洋サケマス生産量59万トンに達する可能性がある(太平洋サケマス操業関連外14件)
・ロシア漁業者イワシ・サバ操業 南クリール海域で展開中(イワシ・サバ・サンマ操業関連外2件)
・“復活の日” ロシア漁業の南極オキアミ漁業再開への道程(その他ロシア漁業関連情報等外11件)
・ロシア艦艇 韓国沖合イカ釣り漁船 警告射撃事件 海域が示される(韓国漁業関連外2件)
・韓国市場 冷凍凍スケトウダラ市場動向(韓国スケトウダラ市場価格モニター1件)
計78オリジナル報告
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