ロシア漁業情報

2023/2/5
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2023/02

 2023年02月05日

ユーザー 各位




拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、発効を2026年に延期する業界の要望は認められず、投資目的漁獲割当第2弾設定のための法案が、農業省の強硬な主張によって、ほぼ原案どおり、昨年2022年12月、上下院を通過、採択され、同29日、大統領プーチンがこれに署名しました。

 さらに、極東地方のほとんどの太平洋サケマス漁場利用の契約が2027年-2028年に更新をむかえるにあたり、ロシア漁業庁は、遡河性魚種を漁獲する定置網漁場利用等にかかる投資義務の設定法案の準備を進捗させており、昨年2022年末には第1回目の作業会合も開催されました。同庁は、この太平洋サケマス漁場利用にかかる投資義務のあり方の明確な基準の設定を、今年2023年の同庁の最重要任務に位置づけしているとのことです。

 今月号においては、これらのロシア漁業の重要な政策の動向に関する直近の情報を集約し、TopNews としてご報告申し上げます。

 なお、今年2023年も年明け1月1日から、ロシア漁業にとって最も重要な春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業、“Aシーズン”が開始されています。当該操業、ならびに同時展開されるニシン操業等の関連情報もあわせてお知らせ申し上げます。

                                                         敬具

(国際漁業対策事業部;原口聖二)




TopNews サケマス定置網漁業等投資義務 地域ごとにも論議 投資額の算定方法案例示

・投資目的漁獲割当第2弾設定法 プーチン署名(投資クオータ/漁獲割当オークション関連外5件)

・外国人資本参加規制法改正 関連法規整備継続(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外20件)

・ロシア漁業者漁獲量 約27万9,300トンとなる(1月24日)(ロシア漁業生産/貿易動向関連外5件)

・2023年ロシア春季オ海抱卵スケトウダラ(日本EEZまたがり資源)操業(“Aシーズン”関連4件)

・ロシア漁業者 オホーツク海春季ニシン操業概況(スケトウダラ・マダラ・ニシン等操業関連2件)

・北海道隣接サハリン州コマイ操業概況(コマイ操業関連外1件)

・国後島沿岸イワシ大量打ち上げ(イワシ・サバ・サンマ操業関連)

・択捉島住民2人をサケマス違法漁獲等で刑事起訴(ロシアFOC/IUU取締情報関連外1件)

・急激な価格上昇でサケマス国内市場縮小の可能性(その他ロシア漁業関連情報等外12件)

・ロシア産スケトウダラ加工 ベトナム人材を配置(韓国スケトウダラ市場関連外1件)

・日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(韓国漁業関連)

・英国とEU 漁業分野を含め今後の協定の内容変更は微少(ポスト英国EU離脱Brexit関連)

・米国 続いたクジラの死 プロジェクト停止の声が高まる(洋上風力発電と漁業 海外の経験外2件)




計65オリジナル報告

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