ロシア漁業情報

2024/4/10
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2024/04

              2024年04月10日




ユーザー 各位







拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、ロシア上院で、2024年3月6日行われた、英国との漁業協定破棄法案採択の際、同院議長マトヴィエンコが、漁業分野におけるすべての政府間協定に関し、ロシアにとっての利益の有無の分析を開始すべきと提案したことについて、後にロシア漁業庁長官シェスタコフはこれを支持すると表明しました。

一方でシェスタコフは、漁業協定のメリットやデメリットの問題は複雑で、包括的に検討する必要があると強調、各国がロシアEEZに入域し、単純に操業を行うことを許可するという協定は結んでいないと説明して、同時にロシア漁業者が相手国EEZに入域するものや、 金銭補償と引き換えに漁業権をロシアが提供するという協定も存在しており、 儲かるか儲からないかという問題は常に諸刃の剣だと言及、これらすべての合意を全体として検討する必要があり、上院、下院の両院とともに分析するつもりだと加えました。

今月号においては、これらのロシア漁業の重要な判断、政策の動向に関する直近の情報を集約し、TopNews としてご報告申し上げます。

なお、今年2024年も年明け1月1日から開始された、ロシア漁業にとって最も重要な春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業、“Aシーズン”が終漁に向かっています。当該操業、ならびに同時展開されているニシン操業等の関連情報もあわせてお知らせ申し上げます。

                                                         敬具

(国際漁業対策事業部;原口聖二)







TopNews ロシア漁業庁長官 全ての漁業協定のロシアの利益の有無の分析の開始提案を支持

・第32回ロ中漁業委員会が完了する(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外31件)

・プーチン 投資目的漁獲割当 莫大な税収は沿岸地域へ(投資クオータ/漁獲割当オークション関連外9件)

・ロシア漁業者漁獲量 137万8,900トンとなる(ロシア漁業生産/貿易動向関連外7件)

・2024年ロシア春季オ海抱卵スケトウダラ(日本EEZまたがり資源)操業(“Aシーズン”関連4件)

・ロシア漁業者オホーツク海春季ニシン操業概況(スケトウダラ・マダラ・ニシン等操業関連13件)

・ロシア漁業者バレンツ海カペリン操業概況(バレンツ海カペリン操業関連4件)

・サケマス定置網漁業投資貢献義務規則案が公開される(太平洋サケマス操業関連)

・ロシア科学研究機関 イワシ漁業ダイナミズム 40年前漁期との比較(イワシ・サバ・サンマ操業関連3件)

・ロシア国境警備局 バレンツ海で自国漁船を違法漁業で拘束(ロシアFOC/IUU取締情報関連)

・ロシア極東のカニ王 アレッグ・カンはやはり死んでいたのか(その他ロシア漁業関連情報等外11件)

・韓国生鮮スケトウダラ市場 日本産がロシア産に置換される(韓国スケトウダラ市場関連外1件)

・日本科学研究機関によるスルメイカ韓国西海(黄海)の漁獲情報除外の不具合(韓国漁業関連外5件)

・英国 フェロー諸島との交渉で漁獲割当2,200トン確保(ポスト英国EU離脱Brexit関連)

・洋上風力 漁業を犠牲にしてまで推進する意味があるのか(洋上風力発電と漁業 海外の経験外2件)




計101オリジナル報告

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