ロシア漁業情報

2024/11/1
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2024/11 NEW

    2024年11月10日

ユーザー  各位




拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、2024年10月29日、ロシア漁業庁は、1902年に設立された最も古い科学組織のひとつで、バルチック海を含む北東大西洋のすべての漁場における水棲生物資源に関する研究、調整を行い、毎年、漁獲勧告を承認している国際海洋探検会議(ICES)から脱退するための関連法に大統領プーチンが署名したと発表しました。

ウクライナへの特別軍事作戦に関連し、ICESの活動へのロシアの参加が、2022年3月30日から停止されていた背景があり、昨年2023年5月、ロシア漁業庁長官シェスタコフは、北極域の水棲生物資源の管理と合理的利用等に関する国際会議出席のための出張中のアルハンゲリスクにおいて、ICESがロシアのメンバーシップを完全に回復させない場合、これを脱退する可能性があると、既に表明していました。シェスタコフは、近年、ICESが政治的に関与するようになり、共通の利益のために機能しなくなって、特定の国々の利益のみを考慮して、規制メカニズムを提供していると指摘、北極圏やロシアなどの重要な地域に関わる組織との作業や協議は行われていないと言及し、この分野での協力協定を結んだ国々と行動を共にすると述べ、例えば中国もこれにあたると加えています。

今月号においては、関係国の海域をまたがる水棲生物資源にアプローチする漁業分野の国際科学研究組織における亀裂、ロシア漁業の対応、政策等に関する情報をとりまとめ TopNewsとしてご報告申し上げます。

なお、11月中旬以降、日ロ漁業委員会第41回会議の開催が見込まれていて、報告担当者も当該漁業委員会に交渉団随行員として参加の可能性があり、例年どおり、12月号は新年1月号との合併号とさせていただきます。今年も変わらぬご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。

                                                         敬具

(国際漁業対策事業部;原口聖二)







TopNews ロシア ICES脱退関連法に大統領プーチン署名

・ロシア ICES脱退 “政治に関与するICESは必要ない”(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外16件)

・ロシア バレンツカニ漁獲割当オークション第2弾設定(投資クオータ/漁獲割当オークション関連外7件)

・ロシア漁業者漁獲量 394万6,600トンとなる(ロシア漁業生産/貿易動向関連外14件)

・ロシア農業省 来年2025年スケトウダラ海域別TAC承認(スケトウダラ・マダラ・ニシン等操業関連外4件)

・2024年漁期 ロシア漁業者太平洋サケマス操業概況(太平洋サケマス操業関連24件)

・2024年漁期 ロシア漁業者イワシ・サバ/外国人漁業者操業概況(イワシ・サバ・サンマ操業関連10件)

・“アストロブノイ”所属漁船 計40件の操業情報通報ミス(ロシアFOC/IUU取締情報関連外2件)

・米国トライデント コディアック加工場売却大筋合意(その他ロシア漁業関連情報等外8件)

・韓国冷凍スケトウダラ市場動向 2024年10月平均水準維持(韓国スケトウダラ市場関連)

・日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(韓国漁業関連外1件)

・漁業権が英国とEUとの新たな交渉の鍵となる(ポスト英国EU離脱Brexit関連外1件)

・スコットランド“もう十分話し合った”浮体式は漁業を破壊する(洋上風力発電と漁業 海外の経験外6件)




計104オリジナル報告

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