ロシア漁業情報
2025/4/10
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2025/04
NEW
2025年04月10日
ユーザー 各位
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、ロシア漁業庁長官シェスタコフは、“漁業と水棲生物資源保全に関する連邦法”採択20年を記念し、”漁業分野発展のための立法支援”と題し講演を行い、ロシア漁業の高次加工による付加価値産業化の進捗を国会で報告しました。
シェスタコフは、2016年に更新された“漁業と水棲生物資源保全に関する連邦法”に、漁船団の更新、水産加工場建設等を義務付け付帯プロジェクトとする投資目的漁獲割当(“投資クオータ”+カニ漁獲割当オークション)の実施が盛り込まれた点を指摘、これら第1弾、第2弾の進捗を報告すると同時に、高付加価値製品生産が15%から32.5%に増加しており、2030年までには、当該シェアを50%まで増やすことを目標としていると表明しました。
今月号では、これらのロシア漁業分野の政策と経済に関する直近の情報を集約し、TopNews としてご報告申し上げます。
なお、今年2025年も年明け1月1日から、ロシア漁業にとって最も重要な春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業、“Aシーズン”が開始されています。当該操業、ならびに同時展開されるニシン操業等の関連情報もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
TopNews ロシア漁業庁長官講演”漁業分野発展のための立法支援”付加価値産業化の進捗
・“過小評価されがちな漁業法の最も重要な成果”(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外8件)
・投資目的漁獲割当対象期間5年延長が提案される(投資クオータ/漁獲割当オークション関連外9件)
・ロシア漁業者漁獲量 127万5,700トン(3月26日)(ロシア漁業生産/貿易動向関連外4件)
・2025年ロシア春季オ海抱卵スケトウダラ(日本EEZまたがり資源)操業(“Aシーズン”関連3件)
・北海道隣接西サハリン海域スケトウダラTAC20%増加(スケトウダラ・マダラ・ニシン等操業関連10件)
・FAO EUのロシア産スケトウダラ輸入規制措置に警鐘(その他ロシア漁業関連情報等外11件)
・韓国冷凍スケトウダラ市場動向 2025年3月(韓国スケトウダラ市場関連)
・中国最大級の南極オキアミ専業漁船が福建省から出航(韓国・中国等 東アジア漁業関連)
・英国のイカナゴ操業禁止決定にかかる仲裁裁判 3月末までに判決(ポスト英国EU離脱Brexit関連外1件)
・独国洋上風力 補助金切れ目処にわずか15年で廃止の可能性(洋上風力発電と漁業 海外の経験)
計54オリジナル報告
http://kisenren.com