ロシア漁業情報

2025/5/10
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2025/05 NEW

 2025年05月10日



ユーザー 各位



拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、2025年4月初旬、ロシア漁業庁幹部会合拡大会議が開催され、昨年2024年のロシア漁業の総括レヴューが行われました。昨年2024年、ロシア漁業は490万トンの水棲生物資源を生産しました。

登壇したロシア副首相パトルシェフは、水棲生物資源の生産に関して、前年2023年比において8%減少したが、これは、太平洋サケマスの減少が大きく、一方で、スケトウダラやニシンが増加し、イワシについては、ソ連崩壊後において最高を記録したと基調報告しました。

また、ロシア漁業庁長官シェスタコフは、今年2025年、再び500万トンを達成するため、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロと協力し、漁獲勧告の精度を上げ、漁業組織の編成について徹底的な分析を行う必要があると述べました。

今月号では、これらのロシア漁業分野の政策と経済に関する直近の情報を集約し、TopNews としてご報告申し上げます。

なお、今年2025年も年明け1月1日から開始された、ロシア漁業にとって最も重要な春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業“Aシーズン”が同年4月10日をもって完了しました。当該操業、ならびに同時展開されたニシン操業等の関連情報もあわせてお知らせ申し上げます。

                                                         敬具

(国際漁業対策事業部;原口聖二)





TopNews 2024年ロシア漁業総括レヴュー ロシア漁業庁幹部会合拡大会議
・ロシア産水産物制裁措置で欧州冷凍食品業界は窮地(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外13件)

・投資目的漁獲割当対象期間5年延長法案撤回へ(投資クオータ/漁獲割当オークション関連外11件)

・ロシア漁業者漁獲量 171万1,000トン(4月23日)(ロシア漁業生産/貿易動向関連外8件)

・春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業“Aシーズン”レヴュー(“Aシーズン”関連5件)

・北海道接続南クリール海域マダラTAC増加期中見直し(スケトウダラ・マダラ・ニシン等操業関連10件)

・今漁期太平洋サケマス漁獲勧告 31万2,000トン(ロシア太平洋サケマス操業関連外2件)

・“アストロヴノイ”所属漁船スケトウダラ違法漁獲 ハナサキガニも(ロシアFOC/IUU取締関連外1件)

・トランプ2.0 急減速が危惧される日本の対米ホタテ輸出(その他ロシア漁業関連情報等外13件)

・韓国冷凍スケトウダラ市場動向 2025年4月(韓国スケトウダラ市場関連)

・英国漁業はEUとの防衛協定の犠牲になる可能性がある(ポスト英国EU離脱Brexit関連外2件)

・米国トランプ2.0 大統領令 洋上風力を止め漁業を発展させる(洋上風力発電と漁業 海外の経験外7件)



計83オリジナル報告

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