ロシア漁業情報

2025/10/10
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2025/10 NEW

  2025年10月10日



ユーザー 各位



拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、2025年9月3日-5日までの間、ウラヂオストクで開催された“東方経済フォーラム2025”の本会議において、ロシア大統領プーチンは、水産物製品の国内消費拡大のため、物流構築の重要性を指摘、同国が、現在、この問題に真剣に取り組んでいると言及しました。

 これに呼応する形でロシア漁業庁長官シェスタコフは、物流強化のため、投資目的漁獲割当(“投資クオータ”+カニ漁獲割当オークション)の再編、あるいは拡大をして、運搬船建造を促進する方向性を示唆しました。

 シェスタコフは、投資目的漁獲割当を利用して、既に47隻の近代的なトロール漁船とカニ漁船が建造されたが、漁獲物の沿岸への輸送は依然として旧式の船舶によって行われており、輸送船団も更新する必要があると強調、このことについて、一部の関係者が、近い将来、既存漁業者の漁獲割当の一部が削減されなど、再編がまっていることを意味すると指摘しています。

 今月号では、これらのロシア漁業分野の政策等に関する直近の情報を集約し、TopNews としてご報告申し上げます。

 なお、今年2025年も6月1日から、ロシア漁業者による太平洋サケマス操業が開始されています。当該操業、並びにそれより先に展開されているイワシ・サバ操業等の関連情報もあわせてお知らせ申し上げます。

                                                         敬具

(国際漁業対策事業部;原口聖二)



TopNews ロシア漁業庁長官 投資目的漁獲割当のシェア再編を示唆
・プーチン 水産物国内消費拡大 物流構築重要性を指摘(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外3件)

・“ロシア漁業会社”投資クオータ”義務違反 和解成立(投資クオータ/漁獲割当オークション関連外4件)

・ロシア漁業者漁獲量 365万4,200トン(9月17日)(ロシア漁業生産/貿易動向関連外5件)

・ロシア科学研究機関 漁業予測“索餌ニシン2025”を発表(スケトウダラ・マダラ・ニシン等操業関連外1件)

・2025年漁期 ロシア太平洋サケマス漁獲速報(太平洋サケマス操業関連17件)

・ロシア漁業者イワシ・サバ/外国人漁業者操業概況(イワシ・サバ サンマ等表層漁業関連14件)

・EUのスケトウダラ・フィレの輸入量と価格の推移等(2025年6月) (その他ロシア漁業関連情報等外10件)

・韓国冷凍スケトウダラ市場動向 2025年9月(韓国スケトウダラ市場関連)

・スルメイカTAC設定比較 韓国は前年度維持で日本の2倍以上(韓国・中国等 東アジア漁業関連外1件)

・英国海域からEU漁船団に持ち出される水産資源 60億ポンド(ポスト英国EU離脱Brexit関連)

・三菱商事様撤退の正式発表と道機船漁連の予見(洋上風力発電と漁業 海外と日本の経験外6件)







計78オリジナル報告

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