ロシア漁業情報

2025/11/1
ロシア漁業ニュースヘッドライン 2025/11 NEW

 2025年11月10日

ユーザー 各位

拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、今年2025年10月22日から同24日までの間、サンクトペテルブルグで第8回ロシア国際漁業フォーラムが開催され、同24日、当該フォーラムの本会議“世界の水産物消費:成長の原動力/生産の機会”が行われて、報告担当者:原口聖二も現地でリアル参加しました。
同本会議では、ロシア国内市場への水産物の供給をいかに拡大するのか、世界の水産物製品貿易ではどのようなプロセスが起こっているかなどが議論されました。
これに登壇したロシア副首相ドミトリー・パトルシェフは、ロシア漁業の発展について語り、近い将来に直面する課題を概説、同分野が、近年、年間約500万トンの水棲生物資源を生産、世界第5位の地位を維持しており、今後、これが600万トンまで成長すると見積もっていると言及しました。
また、同時にロシア国内消費の拡大のために、持続可能な生産基盤、確立された物流、そして手頃で適切な価格の水産物製品供給、マーケティング等が不可欠であると指摘、専門的かつ体系的なアプローチが必要で、ロシア農業省、漁業庁、経済、業界専門家、そしてメディアは、これらの点に重点を置いて取り組むべきだと強調、大統領ウラヂミル・プーチンの命令により、漁業成長、国内水産物消費拡大のロードマップを策定されていて、既にこれが実行されていること等を紹介しました。
今月号では、これらのロシア漁業分野の政策に関する直近の発信情報を集約し、TopNews としてご報告申し上げます。
なお、11月中旬以降、日ロ漁業委員会第42回会議の開催が見込まれていて、報告担当者も当該漁業委員会に交渉団随行員として参加の可能性があり、例年どおり、12月号は新年1月号との合併号とさせていただきます。今年も変わらぬご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。
                                                         敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)

TopNews 第8回ロシア国際漁業フォーラム 本会議“世界の水産物消費:成長の原動力/生産の機会”
・ロシア・ノルウエー漁業委員会交渉日程はまだ決まらない(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外10件)
・漁獲割当オークション 日ロ協定海域ソコダラ不成立(投資クオータ/漁獲割当オークション関連外2件)
・ロシア漁業者漁獲量 392万800トン(10月13日)(ロシア漁業生産/貿易動向関連外10件)
・拡大する“またがり資源”サハリン・北海道系群ニシン(スケトウダラ・マダラ・ニシン等操業関連外2件)
・2025年漁期 ロシア太平洋サケマス漁獲速報(太平洋サケマス操業関連25件)
・ロシア漁業者イワシ・サバ/外国人漁業者操業概況(イワシ・サバ サンマ等表層漁業関連11件)
・EUのスケトウダラ・フィレの輸入量と価格の推移等(2025年7月) (その他ロシア漁業関連情報等外10件)
・韓国冷凍スケトウダラ市場動向 2025年10月(韓国スケトウダラ市場関連)
・韓国のスルメイカは西岸沖合で漁獲されている(韓国・中国等 東アジア漁業関連外4件)
・アイルランド漁業経済が終末に“ノルウエー漁業を北の無法者”と批判(ポスト英国EU離脱Brexit関連)
・「洋上風力発電と民主主義」スケトウダラ資源への懸念(洋上風力発電と漁業 海外と日本の経験外1件)

計86オリジナル報告
http://kisenren.com