日本はかつて世界一の水産国でした。漁獲量1,200万トンをあげ、魚を海外に輸出していました。国民への動物タンパク質供給の2/3は魚から、といった時代もありました。世界一の長寿国となったのも魚食のお陰であるといえるでしょう。
しかし、200海里時代を向かえ、この15年間に事情は大きく変わりました。海外の(世界の)漁場で活躍していた日本の遠洋漁船は外国の200海里から締め出され、日本の漁獲量はみるみる減って、最近では半分以下(漁獲動向グラフ)に落ち込んでしまいました。魚を良く食べる日本人の胃袋を満たすため、今では毎年300万トンの水産物を輸入(輸入グラフ)している有様です。
今日、世界の人口は急激に増えつつあり、一方地球環境の変調から21世紀の食糧供給が心配されています。日本もいつまでも外国からの水産物輸入(自給率グラフ)に頼っていることは許されなくなってくるでしょう。
これからは、自給体制を確立することが必要で、水産業界の大きな使命となってきます。それには200海里内の水産資源を増やすとともに、有効利用をはかることが重要な課題であります。
本Webサイトは、このような認識のもとに従来主として、かまぼこの原料としてのすり身にしか利用されていなかったスケトウダラを、生鮮の魚として活用しよう、ということではじめられた我々底びき漁業者の活動のひとつです。
皆様のご理解とご支援を得て、スケトウダラが国民の食卓においしい料理として賑わすことを早く実現したいものです。